近所のホテル ハイアットにて「京都流議定書セミナー」が開催された。
山折哲雄先生の講演があり、前からお話を伺いたかったので
予定をやりくりして参加した。
なかなか心に残るお話であった。
・「もてなし」という言葉が、今のギスギスした社会や世界で京都が発信できる唯一のメッセージではないか。
・「頼山陽」氏の思想というものが江戸時代後期から日本人の思想の基盤になった。
しかし維新後、皇国史観と頼山陽の思想が無理解な明治政府によって重ねあわされてしまった。従って第2次大戦敗戦後、GHQは軍国主義を呼び起こす危険な思想ということで判断し、私たちの前から消されてしまった。しかし頼山陽ほど、日本人の思想に影響を与えた人はいない。私たちは、この自由奔放で多才なこの思想家をもう一度学びなおす事が必要である。
そしてこういった人物を育てたのが、この京都の地である。私たちは、もっと京都の足元を見つめなおし、京都の歴史と伝統を伝えていく責任がある。
こういったことをお話された。胸に強く残った講演であった。
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