長い間 お茶を教えて頂いていた先生が、93歳で先月末に亡くなった。
先日、教えて頂いていた社中の一部で先生のご自宅にお参りに伺った。
私が、ひょんなご縁で教えて頂くことになったのが、1996年。
それから、現在まで15年にもなる。
私は、仕事の関係で、夜にご自宅に稽古に伺うことが常だった。
先生は、一人暮らしということもあり
その際には、一緒に夕食を取ろうと言って下さり、すき焼きをしたり、
出前を取ったりで、お稽古もそこそこに一緒に楽しい夕食を
取らせていただいたことも何回もあった。
また、先生に稽古をして頂いているご縁で、
多くの社中の方と仲良くさせて頂くことにもなった。
みんなでお参りした際、久しぶりの再会で、まるで同窓会のような
気分であった。
お参りに伺ったご自宅で、私たちは順番に稽古をしていた。
道具類や家具が昔のままに置いてあるのを見て、
とてつもなく懐かしい思いで一杯だった。
まるで卒業した学校に再訪したような気持ちである。
みんなで、先生の思い出話に盛り上がりながら、
ふと、どこからか先生が現れる様な気がしてならない思いを覚えた。
先生には、本当にいろんなことを教えて頂いた。
ありがとうございました。いつまでも私たちの傍にいてください。
こう強く思ったお参りであった。