私がなぜ、今回の政治決断に踏み切ったのか。フォロワーの
皆さんには、自分の言葉でお伝えしたく、筆を執ります。
長くなりますが、最後までお目通し頂ければ幸いです。
民進党の結成は昨年3月。
その後、我が党は他の野党との4党共闘を優先する余り、
政策的立ち位置が曖昧になってしまいました。
「民進党は左傾化し、共産党や社民党との違いが分からなくな
った」と指摘される度に、私は忸怩たる思いに、さいなまれ
ました。
一つ例を挙げれば、憲法改正です。かつての民主党は、憲法改正
についても臆せず議論し、自ら提案していく気概がありました。
一方、民進党内では、他党への配慮から改憲論議すらできない
雰囲気になりました。離党者が続出した一因です。
北朝鮮情勢が緊迫化する中で、現実的かつ建設的な外交・安全
保障政策を展開する政党になりきれなかったことも、民進党の
支持率低下を招いたと思います。
他国との外交関係には、継続性と安定性が求められます。
だからこそ、私は先月の代表選で「内政では自民党政権への
対立軸を示し、外交安保は現実路線で」と訴え、路線変更を
主張しました。
個人的な持論を封印し、4党共闘を続ける道もありました。
しかし、参院選と違い、衆院選は政権選択の選挙です。
理念・政策の異なる党と手を結べば、民進党は主体性を
失って単に左傾化しただけ、との印象がさらに強まります。
「そんな党にはしたくない」という意見が民進党の議員、
党員、サポーターに多かったからこそ、私は代表選で勝たせ
て頂けたのだと思っています。
衆院が解散されることとなり、私は、私に託してくれた
仲間の思いを大切にしたいと考えました。
一方で、民進党を残したまま小池さんの新党と競合する形に
なったら、どうなるか。
それも考えました。政策的な方向性は同じだけに、衆院選に
なれば票が分散して自民党を利するだけです。野党が乱立する
形は望ましくないとの結論に至りました。
安倍総理の意向を忖度した「お友達への優遇」で、政治・行政
が歪められました。
安倍さんは森友・加計学園の問題について「丁寧に説明する」と
言いながら、臨時国会で説明することから逃げました。
なのに「お灸を据えたくても選択肢がない」という、あきらめに
も似た声を多く聞きました。
「選択肢がない」のは、安心して政権を任せられる、もう一つの
大きな政党が存在しないからです。安倍さんへの国民的不信が高
まっているのに、どの党も、自民党に代わる選択肢になっていない。
今回の衆院選で「1強多弱」がさらに定着してしまうかもしれない。
そんな状況を打破したい。これが、今回の挑戦の原点です。
私は、大きな塊を作る政治のダイナミズムが必要だと思い定め
ました。
小池百合子さんとともに、新たな理念・政策の旗を掲げ、
「安倍一強」「一強多弱」の現状を打ち破るために大同団結しよ
うと決意しました。
私は、小池さんとともに「希望の党」を大きく育て、自民党に
取って代われる政党に成長させます。外交安保で現実路線を歩む
保守政党がもう一つあれば、国民の皆さんも安心して、安倍さん
にお灸を据えられるのではないでしょうか。
私心をかなぐり捨て、邪念を振り払い、考えに考えを重ねて出し
た結論です。
「しがらみ政治」からの脱却を訴える小池さんには、共鳴できる
所が多々あります。
「日米同盟基軸の現実的な外交安保政策」という重要な点でも
考え方は同じです。
候補者調整の結果、希望の党への参加を望んだにも関わらず、
一緒に行けない人が出てしまったのは極めて残念です。
民進党代表として、全員の参加を求めて交渉を続けてきまし
たが、希望の党側の事情も汲まねばなりませんでした。
思い悩み、眠れぬ日々が続きました。
無所属で出馬することを選んだ仲間や、枝野さんら立憲民主党
の結成に踏み切った皆さんとは、安倍政権を倒すという点で、
目指すところは同じです。
辻元清美さんが言ったように「左右からの挟み撃ち」で連携で
きたらと思っています。
希望の党が発表した選挙公約には、「All for All」でも掲げた
所得の再分配政策など、民進党が目指してきた社会像や理念
が反映されました。
「原発ゼロ」「隠ぺいゼロ」「受動喫煙ゼロ」といった、
小池さんのこだわりも盛り込まれました。
明日に希望の持てる社会を作るために、私達は力を合わせま
す。安倍さんが歪めた政治を正し、希望の持てる政治に蘇ら
せます。
国民の皆さんの願いを叶えるために、私達は精一杯、
力を尽くします。希望の党を、どうか応援して下さい。
何卒宜しくお願い申し上げます。(誠)
Twitterより