外国から買った米が、汚染されていた。
その米を、安値で農林水産省が民間の卸会社(食品関連)に
「工業用のり」として販売した。
その卸会社が、今までの取引のあるところに「食糧として」米を販売していた。
汚染米が混ざった状態で、各会社は、食品、焼酎、煎餅などをつくって販売した。
色々ないきさつや、細かいところを除くと簡単に言えば上記のようなことになろう。
状況が判明した会社は、大至急に回収作業に入っている。
特に小さいながらも品質第一で頑張っていた酒造会社は、
売り上げとは関係なく、赤字覚悟で必死に回収している。
問題の汚染米を販売した卸会社は、1社にとどまらず2社、3社と続いている。
この卸会社には、年間8回もの回数で農林水産省が調査に入っている。
96回入っていると言う話も聞いた。
農水省の「役人の」トップである事務次官は、調査に問題はあったかもしれないが、私たちに責任はないなどと語っている。
私が、最も腹立たしく思っているのは、もちろん汚染米を平気な顔をして、食糧として他の会社に売っている卸会社もそうだが、
『なぜ農水省のトップである大臣自らが出てきて陣頭指揮を執らないのか』というところである。
今の農水大臣は、「うるさい」消費者発言ではじまり、事務所費問題で話題になった人。
再来週には、自民党総裁も決まり、一応総理大臣が衆院で選出され、
組閣もされる。もう大臣としての仕事は、2週間あまり。別に熱を入れてかんかん仕事をしなくても、もうすぐ終わる。しかも大臣をしたと言う「実績?」は残る。
とでも考えているのではないか。
役人のトップが、会見して真相究明するどころか、責任逃れをして、真実をうやむやにしている状況を見ていて、
この国の国民は、本当に安心安全な生活を送ることが出来るのか、
私は、非常に不信を覚える。
私たちの代表である国会議員が、そしてその国会議員の中でも代表が、各省庁を束ねる、指導していく立場として大臣になっているはずである。
その大臣が、汚染米というこういった問題一つも、目の色変えて必死になって
、「今後2度とズルは許さない」、「外国から買った米に汚染米が入っていたら返却する」、絶対に解決してやる!こういった意気込みが何も見えないし、何もやらないのは、悲劇である。
新首相によって新内閣が組閣されるその瞬間まで、今の内閣閣僚はこの国の責任者である、こういった自覚もなにもないのであろう。福田首相がそうなのだから。
我田引水になるが、各省庁に100名の国会議員をチームとして投入すると言う形を、まず提言する民主党の小沢代表は、役所の仕組みと言うものがわかっているとつくづく思う。
もちろん 当たり前だがその部署で確実に仕事をこなして貰わなければ話にならないが。
だから今度の衆院解散総選挙では、なんとしても民主党が政権を握り、国家の大掃除をしなければならないと益々強く思うのだ。
テレビを見ても汚染米のその対応の鈍さに、憤慨を感じる。
同時に熱狂的に盛り上がらせようとしている自民党の総裁選挙のテレビジャックには、なにか白々しさを感じる。そんなことをしている場合なのかと。
今回の総裁選挙(ただしほとんどの方には何の投票もできません)、そして解散総選挙、私たち「うるさい有権者」が本当に試されていると思います。
この怒りを忘れずにしっかりもち続けること、「大本営発表」にいつまでも踊らされないこと。テレビの報道ジャックに乗せられないこと。
冷静にこれからの日本をどうするかということを、あらためて考える時だと思います。
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